四〇〇年以上の歴史 国の無形民俗文化財に選択される技法「糸切からくり」

久田見からくり祭りの始まりは、天正十八年(1590)稲葉右近方通がこの地方を領有したとき、久田見の中心地は山中であるにも関わらず大集落であったため、都会に習って現在の祭りを始めさせたと伝えられています。

久田見祭りに登場する人形の動きの秘密は「糸切りからくり」という独特な技法と操作にあります。
豪華に飾られた六両のだんじりの上で行われる伝統芸能として歴史的、芸術的な価値も評価され、1975年には国の選択無形民俗文化財に指定されていますれています。

毎年新しく考える「出し物」

「糸切りからくり」は、代々保存してあるものを使い続けるのではなく、年ごとに新しく考え、約二カ月半かけて製作し披露するのが伝統です。
制作を担うのは、日中の仕事を終えて集まる町の人たち。町内各地区あわせて六両のだんじり全て、木製の舞台基盤や操作部品の仕様は共通。
それゆえ地区ごとの出し物の内容は知恵の出しどころ。
時事ネタを盛り込みながら、奉納当日まで絶対に明かされることなく極秘裏に全てが進められ製作されます。


口伝によって伝えられる

 久田見祭りの「祭り囃子」は、細めの竹「女竹」に指穴をあけた、日本古来の素朴な横笛、「篠笛」で演奏されます。
 笛の練習は、お祭りの二ヶ月前ほどから実施され、楽譜など何の記憶媒体も無く後世へと口伝されます。
 久田見祭りは天正18年(1590)から始められたといわれていますが、「糸切りからくり」の出し物の内容や祭り囃子の音色は、人から人へと世代をまたいで四〇〇年以上大切に引き継がれ、現在の久田見祭りが出来上がっています。

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