私たちは、八百津をかたちづくる動きを「森」「水」「人」「物」「心」という五つの視点で捉えています。これらは個別に存在するものではなく、互いに影響し合い、循環することで地域の暮らしを支えてきました。
八百津体験では、この循環に目を向けながら、人と自然が無理なく共に生きてきた知恵や関係性を学びます。 地域の価値を消費するのではなく、理解し、尊重し、ともに考える。
それが、私たちの体験づくりの基本姿勢です。

八百津体験の目的は、「地域を知ること」そのものではありません。
地域の現場に身を置き、多様な立場の人と向き合う中で、自分自身の価値観や視点を問い直すこと。
そして、環境・暮らし・仕事・社会のつながりを実感し、持続可能な未来について考えるきっかけを持ち帰ることです。
企業研修、大学のフィールドワーク、団体での学びなど、目的や関心に応じて、内容は柔軟に設計します。 完成されたプログラムではなく、地域とともにつくり上げる体験を大切にしています。

八百津で体験する価値とは

八百津町は、町の約80%を森林が占め、森・水・人の営みが今も日常の中で続く地域です。
観光のためにつくられた場所ではなく、人が暮らし、働き、考えながら未来へつないできた「現場」があります。

八百津での体験は、用意された答えをなぞるものではありません。
地域の中に入り、人と対話し、自然や仕事に触れる中で、自ら問いを見つけ、考える時間そのものが体験です。

農、林業、水、食、手仕事、地域のつながり。
それらが分断されることなく存在する八百津だからこそ、持続可能な暮らしや社会のあり方を、立体的に感じることができます。

「ディスカバー農山漁村の宝」(第11回選定)

私たちは「80%山のまちを元気にする協議会」として、多くの地域の方々、事業者、関係機関の皆様にご協力をいただきながら、八百津ならではの農泊体験・地域体験の取り組みを進めてきました。
その取り組みは、農林水産省の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第11回選定)において
優良事例として選定され、あわせて 特別賞「農泊賞」 を受賞しています。

令和5年度農山漁村振興交付金

令和5年6月、『令和5年度農山漁村振興交付金』の交付決定をいただきました。
これもひとえに、皆様のお力添えのおかげと、深く感謝しております。
令和5年度、6年度を通して「80%山のまちを元気にする 八百津をもっと知りたくなるしくみづくり」とし、八百津の伝統的な「山の暮らし」を活かして、山とつながる「豊かな暮らし」を現代に再構築するための多様な体験型ワークショップを提供することにより、なつかしくて新しい「山と共に生きる八百津の暮らし」のファンを増やし、関係人口、移住、定住人口増へとつないでいきます。
八百津町の今につながる文化と歴史を体験型ワークショップにまとめ、長期滞在ツアーにギュッと詰め込んで提供する農泊実施体制を確立します。
また、旅先に敬意と思いやりをもって接し、小さな恩返しをして帰ってくることを繰り返すことで、八百津の本来の姿保つことができる「サスティナブルツーリズム」を宣言し、「八百津が選ばれる」ことで起こる人の動きが山里の保全につながり、最終的には八百津全体の自然環境が良い状態で持続的に維持されることを目指します。